エンゼルフィッシュの混泳について他の熱帯魚との相性を説明します。　

�@エンゼルフィッシュをメインに考える

初めて熱帯魚を飼育する方には「う〜ん！？」と思うことかもしれませんが、熱帯魚を混泳させる時まず考えるべきことは、メインの魚は何にするかということです。

まず、エンゼルフィッシュを飼育するにあたっては、水槽は６０ｃｍ規格以上のサイズのものを選ぶ必要があります。例えば６０ｃｍ規格水槽でエンゼルフィッシュを飼育することを考えると成魚で２，３匹がせいぜいではないでしょうか？

（購入時は５，６匹で飼うことになるでしょう。）

その中に他の魚を入れるのですから、当然エンゼルフィッシュの邪魔にならない種類の熱帯魚を選ぶことになります。またエンゼルフィッシュと同じような気が荒い性格の魚や明らかに大きい魚は不向きです。

となると、底物（水槽の底の方で泳ぐもの）とコケ取り用の魚、エンゼルには食べられないが危害を加えず動きがそこそこ早い魚（サブメイン）が妥当といえます。

それでは順に紹介していきたいと思います。。

�A底物（水槽の底の方で泳ぐ魚）

底物といえば、やはりコリドラスです。他にはクラウンローチもいいでしょう。

ともに水槽の底で暮らすことになり、エンゼルフィッシュとは互いにあまり干渉しません。また上記の魚は、エサの残りを食べてくれるので大食漢のエンゼルフィッシュの同居魚にぴったりの魚といえます。

(コリドラスとクラウンローチに別のエサを与える必要が若干あるかもしれませんが）

ただし、両種とも薬には若干弱いため、水槽に導入する際には白点病に気をつけて、水温を高めに設定して、１週間くらいして水換えの時（白点病が出ていた時には砂利を掃除すること）に、２５度前後に調整したほうがが無難です。導入時に白点病によくかかるので。。。

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�Bコケ取りをしてくれる魚（コケを食べる熱帯魚）

大抵の場合、熱帯魚の水槽にはコケ取り用にエビをいれるのですが、エンゼルフィッシュがいる場合にはそれはできません。というのは、エビがエンゼルに食べられてしまうからです。人によっては大きめのヤマトヌマエビなら大丈夫という方がいますが、エンゼルフィッシュにとってエビは食料（それも高級な）としか見えていないでしょう。

結果、エビの体が徐々に食べられていきます。（手、足から段々と。。。）

エンゼルと同じ水槽には、大きさから考えて小型のプレコやオトシンクルス・ネグロ、サイヤミーズ・フライングフォックスなどが向いています。とくにサイヤミーズ・フライングフォックスとオトシンクルス・ネグロはおすすめです。

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�Cサブメインの魚

サブメインですから、キレイで可愛い魚を選びたいところですが基本的にネオンテトラやカーディナルテトラなど小さなテトラは入れないほうがいいでしょう。

　
エンゼルと同じ水質を好み、よく「うちでは仲良くしている」例が多い魚ではありますが、はっきりいって食べられます。または追われます、齧られます。

つまりエンゼルにとって両種はエサに近い魚なのです。

やはりそこそこの大きさのカラシンを数匹か、エンゼルと多少のぶつかり合いを覚悟してグラミーなどを、サブメインにするのが良いかと思います。

たまに同じシクリッドの仲間を入れている方がいますが、ドワーフシクリッドを除いてエンゼルフィッシュはシクリッドでは弱い部類になりますので、エンゼルへの負担は相当なものです。水槽のサイズが１２０センチ以上とかの大きい水槽でない限りは、シクリッドの仲間を水槽内で混泳させるのはやめておきましょう。

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�D微妙な相性

これは、微妙な相性（良いとはいえない）なのですが、卵胎生魚のモーリーやソードテール、プラティなどは意外とエンゼルとの混泳に向いています。

そこそこの大きさがあるため食べられる心配がない上、コケを食べてくれます。

一見よさそうですが、彼らの最大の魅力が、繁殖にある（といっても過言ではない）ため、稚魚をエンゼルに食べられてしまうのは微妙ですよね。

ちなみにグッピーだとエンゼルにヒレを齧られる、または齧るため向いていません。

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